塗装とは違い、表面が金属やガラスそのものになります

溶射とは、粒子状にした金属やガラスに熱を加えて噴射し、物体の表面に被膜を張る技術です。塗装とは異なり、表面が金属やガラスそのものになるのが特徴です。そのため、異素材の表面を部分的に金属にして熱伝導率を高めたり、複雑な形状の物体をガラスでコーティングすることも可能です。その特性を生かして、工業製品、乗り物の製造、建築など、様々な分野で使われてきました。

様々な物質に吹き付けが可能

溶射を吹き付ける対象物(基材)は、金属や木材、陶器など、多岐にわたります。また、溶射される物質(溶射材)は、表面面積が非常に小さい粒子となって噴射されるため、基材に到達するまでには温度が下がり、熱の影響を受けやすい紙や樹脂への処置も可能です。

溶射の特性を生かしたアクセサリー作り

MUSUBIでは、このような溶射の特徴を生かし、これまでにないアクセサリーをご提案しています。例えば、溶射により熱が加えられた基材となる金属は、酸化して変色します。鉄なら黒、銅なら赤、真鍮ならゴールドというように。微妙な熱加減や溶射材の重なり具合により変化する色は、世界に同じものが2つとないアクセサリーとなります。

MUSUBI独自の技法、ローズクラック

金属の表面にガラスを溶射すると、温度低下のスピードに差異が生まれ、ガラス層の内部にクラックが生じます。ガラス層の重なりが多いほど、クラックは花弁が幾重にも重なったバラの花のように見えます。これをMUSUBIでは、ローズクラックと呼び、独自の技法としてアクセサリー作りに生かしています。

溶射の可能性

様々な素材に溶射を行った実例です。

様々な素材へ対する溶射の動画(工業用)

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